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KOEHLER209ランタン③ーイグナイターを使いたい

正月前からいけるだろうと踏んで予定してたキャンプ計画が頓挫したので、フリーになって奥さんと息子ちゃんと共にちょっと凹んでます。

早く落ち着いてほしいですねコロナ

 

ここからが本題  

 

 

最早ブログ書く際に点灯させるのがルーチンになっているケーラー209ですが 

 
 
 
 
イグナイターを使いたい。せっかく完動品を買ったのだから
 
 
という欲求に駆られたので色々試行してみました。 この記事は安全性が売りのパラフィンオイルでどうにかイグナイタ着火する方法を模索した記事です
 
 

                                                                                                                                          

 

発端

 

 

きっかけはライターによる着火後にフレームを取り付けるのがちょっと面倒だったこと
 
ケーラー209の着火の手順は
  1. 燃料タンクからフレームを外す
  2. 連なっている6つのうち、5つのパーツ((燃料タンクの上に「下側ホヤ受け」「ホヤ」「上側ホヤ受け」「金網(小)」「金網受け」「金網(大)」が連なって嵌っています))を外す
  3. ライターで着火
  4. パーツを戻して燃料タンクを装着する
 
と意外に多いんですね。
 

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そこそこ口の長いライターがあれば、3つのパーツを外すだけでも済みます
 
備え付けのイグナイターを使うことを前提とされてるからランタンが悪いわけではありませんが、どうにかできないか考えてみたのがきっかけ。
 
 
追記:書き終わった後に気付いたんですが、下記画像のようにホヤを持ったままフレームをつけ外しをすると楽に行えます 

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この記事書いた意味って.......

 
 
 

 燃料のチョイスについて

 
  引火点(℃)
ガソリン -40
灯油 37-65
パラフィンオイル 190
エチルアルコール 12℃
食用油 300-320
 
 
引火点のみ記載。個人で容易に手に入る燃料は表にある4つ。食用油は例です。
 
各燃料いろんな種類があるのと、教本によって様々なので、上の表はあくまで参考値です。*1
 
 
「火花で火がつく引火点は何度から」という具体的な数字は見つけることが出来ませんでした。湿度や火花の量とかにも関連するからですかね。
 
リサーチ不足なだけかも
 
こうして見ると使っているパラフィンオイルは食用油に次いでぶっちぎりで安全です。故に火花でつけることができないとされてるんですね。
 
 
今回は白ガスや灯油は使いません。
 
手元にはないし、しばらく室内かベランダでしか使えないので、石油臭いのはちょっとね。
 
 
ガソリンの次に引火点の低いアルコールですが、燃料などに利用する高濃度のアルコールはアルミを腐食するので、燃料タンクがアルミ製のケーラー209には恐らくリスクがあります。
 
今のアルミと100年前のアルミにどれほど差があるかは不明ですが、今より強いとは言えないでしょう。
 
燃料タンクに貯留して穴が空くのは避けたいので、やはりパラフィンでやるしかありません。
 
 

とりあえずイグナイター回してみる

 
こういうギミック大好きなのでオイル入れる前に家に届いてすぐ試しました。ブログ写真用にもう一度
 

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ノブをたて、押し込む
 

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すると芯の位置にイグナイタが持ち上がるので押し込んだ状態でノブを右回しに回転させると発火します。
 
火花は飛ぶものの、つきません。パラフィンですからね。当然といえば当然
 
 
どうやってつけるべきか
 
灯油を使用するランタンなどはプレヒートで温めて燃料を気化しやすくしてから行う、つまり予熱が必要
 
しかし予熱のために基部をライターで炙るくらいなら芯にライターで火をつけた方が早いし
 
 
うーん
 
 
待てよ、アルコールって確か火花で着火してるのみたことあるな....
 
ということでアルコールを使用してみることにしました。
 

検証開始

 
※もし同じようなことをアルミ製のランタンでする場合は腐食するリスクがありますので、もしやる場合は自己責任でお願いします。製造100年のおじいちゃんに酷いことしてます。
 
さっきアルコール使えないって言った矢先に何をって話なんですが
 
アルコールを使用する、と言っても芯の先につけるだけです。
 
一度点火さえしてしまえば後は火の温度でパラフィンが気化して燃焼していくだろうという算段です。
 
 
芯を支える口金は真鍮なのでアルコールには弱くないし、
前述したようにアルミは腐食リスクがありますが、気化のスピードが早いので表面に垂れる程度なら影響は軽微だろうと踏んでます。
 
 

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燃料用アルコールは家になかったのでバイクの金属パーツ洗浄に買ったIPAを使います。燃料としての評価は芳しくない(煤でやすい?)のですが、濃度的には十分なので今回の実験程度ならば恐らくいけるでしょう。
 
 

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こんな感じでスポイトで数滴たらします。
 
 
スポイトは無印の化粧品用のやつです。PP(ポリプロピレン)ならなんでもいいと思います。何で買ったのかは思い出せませんが、何かに使えるだろうと無印の小物はつい買ってしまいます
 
 
垂らした後燃料タンクをセット、
 
着火!
 

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1発で着きました!。すげえ
 
ちょっと面倒ですけど、火をつけてからセットするより熱さを気にしながらパーツをセットするより気持ち楽な気はします。
面倒な手順踏んでやったから思いたいだけかも
 
 
テンション上がってもう一回つけてみます。
 
つきません。フレーム手で触れるギリギリぐらい熱くなってて予熱OKなのにパラフィンオイルは安全であることを再確認。
 
 
一回一回点火のたびにアルコール滴下が必要ですねこれ。
 
再度アルコールを垂らしてつけます。点火!
 
 
 
あれ?つかない?
 
 
再度やってもつかず、10回くらい回したら再度付きました。どうなってるんだ。
 
 

着火が不安定な原因

 
その後時間を空けて同じように着火しましたが5回回転させて点灯することもあれば15回ほどやってようやく点灯したりと着火が不安定な状態になりました。
 
 
アルコールの滴下量は変わらないので考えうる可能性としては
 
 

イグナイターの問題

 
よく見てみると火花の出具合にかなりムラがあることがわかりました。ストライカーに問題があるならどうしようもないので、出来ることから、石のほうを確認します。
 
 

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開けてみるとフリントが斜めに削れているのが分かります。
 
イグナイターのセットする穴に対し、zippo用フリントが小さいのでしっかり嵌ってないのが原因だと思います。
 
バイクのエンジンでもいい火花が出ないといい燃焼には至らないって言いますし、ここを改善します
 
 
Amazonや商品評価見た感じ、各社純正フリントにもサイズや硬さ?に差があるみたいなので、小遣いが許す範囲で試してみます。と思ったら一社目で見事的中しました。
 

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 ありがとうデュポン。喫煙に無縁だから全く知らない会社だ。
画像みたらスパイ映画とかで見たことあるライター作ってる会社でした。映画では魔改造されて火炎放射機になってたけど
 

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直径は

dupont用フリント2.65mm

zippo用フリント2.35mm

 

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穴にシンデレラフィットしてる感じ。コレは期待できそうだ

 

 

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偏磨耗もないし、 zippo用に比べて火花もバチバチ出てます。写真用に撮っただけなので本来は股の間で発火させてはいけない

 

 

結果として最高でも火花飛ばして3回以内に着火することが可能になりました。やったぜ

 

留意点として一つ、アルコールで着火すると科学反応なのか水が口金周りに生じるので、すぐ消灯すると蒸発せず残って真鍮の青錆の原因になるので拭いたほうがいいかもしれません。

 

 

 

総括

 

結局面倒なことしてることには変わりありませんが、イグナイタを使ってみたかったという目的は達成できました。あと理科の実験みたいで楽しい。

 

もしアルコールをキャンプで持ち込む方でイグナイタ付きのオイルランプを持ってパラフィンオイルにイグナイタで着火したいというニッチな人がいましたら、試してみてください。



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寸評 今回の記事のMVP。小遣いを浪費せずに済んだ。ありがとうデュポン。
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寸評 今回は代替品。評価を見るに燃料としての評価は芳しくないようだ。金属の脱脂用溶剤としては文句なしの性能。
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寸評 今回安全安全と連呼していたオイルであるが、あくまで引火性の話であって同じパラフィンオイルでも人体に毒性があるものも存在する。上記のアルコールも含め、燃料は注意事項を確認して慎重に扱おう。

 



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*1:厚生労働省の職場のあんぜんサイトの情報を抜粋させていただいてます

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