最近家計の見直しをやたらめったら行っている
ここ一年間ほどの光熱費、物価高騰ももちろんあるのだが
子供達へのフォローをより強めるため、ライフプランの変更をせざるを得ない状況になっているからだ
<考え始めたきっかけ>
奥さんとの出産前の夫婦会議で子供は保育園に預けて共働きはせずに息子たちが6歳まで幼稚園と家で育て、小学校に入って落ち着いてから扶養の範囲で働いてもらう予定だった。
しかし息子の一人が難病を患っていることが発覚、当初の計画は変更するほかなかった。
このまま生涯自分が一馬力で働き続けることも視野に入れて様々な見直しをしている際、目につくものがあった。バイクの維持費である。
私は4歳の時から親父のバイクに乗せてもらうのが好きで、高校卒業してすぐバイクに乗り、今の奥さんをバイクで連れまわして結婚に至ったバイク野郎である。
そのために手放すのは中々勇気がいるのだが、現実を見るために調べることにしてみた。
知っておくことで手放さなかったとしても、どの程度お金を稼げば現状を維持できるのかを知ることもできる。無駄では無いはず
<1000㏄バイク編>
自分が現在もっている旧式の大型バイク、YZF1000Rの維持費である。細かい条件は以下にまとめている
長いので折りたたみにして割愛
・使用頻度は年1~2回の日帰りツーリング、通勤に往復6km、買い物等に使用。
・キャブレターOHなど不調、電装故障で整備交換した物品は通算に記載
・タイヤ代は8年間バイクに乗って3回タイヤを交換した費用を一年間、1ヶ月に換算して算出。大幅に物も工賃等も値上がりしているのでこれからはもっと高くなるかもしれない。
・スパークプラグ、エアクリーナー、クーラント液はユーザー車検前の整備時に交換(2年に1回)
・エンジンオイルは走行距離関係なく1年に2回交換。
・バイク用ワックス、シリコンオイル等のケミカル、掃除道具はこの表には未記載
・タイヤ以外はすべて自力で整備、消耗品交換している。
・カスタム代は未記載。
自分の印象としては多気筒エンジンの割に燃費がいいバイク(ただしハイオク)なのと、メンテ代を節約して安く維持しているつもりだったので、月間維持費は6000円を余裕で切ると思っていた。
このシュミレートはあくまで日常的なガソリン消費、消耗品交換のみをクローズアップしているのでエンジンOHなどの費用のかかるメンテは考慮していないことには留意して頂きたい。
ここからは私が所有してないが、今の使用頻度、のまま別の排気量の車両を運用した場合、どれくらいかかるかをざっくりだがシミュレートした場合を記していく。
こちらも前提条件を折りたたみにして割愛
・新車で購入を想定
・消耗品の交換頻度はエアクリーナー、スパークプラグ、クーラント液は2年に一回、エンジンオイルは半年に一回。そのほかは今回計算に入れず
・消耗品はメーカー指定、純正品を使用
・タイヤ交換以外はすべて自力で行う。
・カスタム費用は考慮しない
・燃費等はみんカラ等で確認した最低数値を参考にする
<250ccバイク編>
車検不要の250ccの場合。この際は車両の購入代金は視野に入れずに計算した。モデルにしたのは単発のネイキッドバイクcbr250rと、レーシーな4発バイクZX-25r。
[CB250R(2022)の場合]
[ZX-25R(2020)の場合]
Ninja ZX-25R SE KRT EDITION・Ninja ZX-25R SE | 株式会社カワサキモータースジャパン
予想はついていたが、CB250Rのほうはそれなりに安くなるものの、ZX25Rの場合は大型二輪に比べて極端な差はない。
駐車代、自賠責保険に関しては大型二輪と250ccが変わらない点、私がユーザー車検を利用しているのが要因か。
コスパの良いCB250Rだと前より安く抑えることは出来るものの、月4000円の維持費を切る事は難しかった。また車両によっては250ccであっても車検込みでも大型バイクに匹敵する維持費がかかることは頭に入れておいた方が良いだろう。
<125ccスクーター編>
スクーターの125ccバイクに乗り換えた場合も算出してみた。うちのマンションでは125cc以下の駐車料金は月1000円になるので、その分低くなっている。
自分と似たような使い方をしている知人の乗っているNmaxをモデルにした。みんカラ等で調べた燃費は38〜42km/ℓ。体重110kgの彼は32km/ℓ。やはり燃費は乗り手次第な部分はあるか。
この表を見せた時、Nmaxに乗ってる友人はこんなに整備してないのでもっと安いとのいうコメントを頂いた。8年間乗っている間、店に頼んでランプ交換とバッテリー交換を1回ずつ、その時についでにオイル交換を2回してもらった程度でそのほかは触ってないそうだ。
彼のようにバイクの趣味でも無ければこういう人は多いのでは無いだろうか。
上二つと比較すると明らかに価格が抑えられた印象だ。上で忘れていた触れていなかったが、125ccになると自動車の任意保険に付帯できる物があるので、乗らない場合の維持費を抑えやすい点は大きい。
原付の場合のシミュレートも考えたが、二段階右折が煩雑なのと荷物や人を積載する関係上最低でも90ccは欲しいので考慮には入れないことにする。
<レンタルバイクの場合>
遠出する足は公共交通機関とカーシェア、レンタカーに絞って、趣味でツーリングする際はレンタルバイクを利用する使い方をする場合
上記表はホンダGO、カワサキプラザのものを加工して転載したものだ。
レンタルバイクは基本的に午前10時ごろ開始の遅くても20時までが多く、早朝出発して日が沈むまでに帰る私のツーリングスタイルでは半日レンタルだと移動距離に大きな制限がかかるため、二十四時間以降までレンタルするしかない*1。
しかしながらガソリン代はかかるが、維持費はいらないし保険も付帯している。
大型、中型、小型バイクをこうして並べて比較してみるとレンタルバイクも決して見た目ほど高いものではないことがわかる。
借りる車両にもよるが、年2~3回程1泊2日ツーリングに使う程度なら燃料代込みで考えても大型やお金のかかるバイクを持つより安くなる。
ただ注意すべき点としてレンタルバイクは扱う店舗によって質がピンキリであること*2。
上記価格より安いところはあるかもしれないが、自分の命を乗せるものを借りることになるので、レンタルバイクを利用する場合は値段以外にも信頼できる店か把握したうえで借りることを推奨する
おわりに
今回は重整備の費用、長距離ツーリングの費用は勘案していないのにこれだけの費用が掛かることが分かった。装備品の買い替えも同様でMT車はシューズ、ブーツはへたりやすいし、グローブやジャケットもいずれは買い換えないといけない
ヘルメットの場合は認証であるSGマークは有効期間を3年と明記されている。ハイブランドヘルメットであっても交換を要する消耗品だ。
それらを含めて算出すると場合によっては維持費は1.5倍-3倍ほど跳ね上がることになるだろう。
今回わかった事実は今からバイクを手放して大型バイクにかかる費用を一切持たなければ10年で最低でも100万近く浮くという話。
趣味だから生き甲斐だからと置いておきたい気持ちは非常にあるのだが、年間10万浮けば家計の負荷も軽減できるし、できる事が増えるのは間違いない。
その辺を十二分に理解した上でバイクに跨がるとまた違ったものが見えてくるのではないかとおもう。
手放したくないなぁ